埼玉新聞

 

【名作文学と音楽(33)】モーツァルトで誘惑を ソレルス『ゆるぎなき心』、ブローフィ『雪の舞踏会』

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  •  『雪の舞踏会』(大和書房刊)

 1763~4年のパリで、ジャン=フィリップ・ラモーとウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの軌跡は接近し、しかしすれ違っている。父に連れられたモーツァルトは11月から4月にかけてこの街を訪問し、滞在中の1月27日に8歳の誕生日を迎えた。一方のラモーはモーツァルトがパリを離れた5カ月後の9月12日、ほぼ81年に及ぶ一生を当地で終える。本連載では前回と前々回、ラモーの音楽に縁のある小説『ラモーの甥』(ディドロ)と『やさしい訴え』(小川洋子)を取り上げた。今回はその後を受け、老大家から神童に目を転じてモーツァルトと関わる作品を読んでいくことにする。

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