埼玉新聞

 

<高校野球>浦和実、センバツで4強入りを報告 学校で報告会、生徒ら100人集まる 「夏にも甲子園に戻れるように頑張る」 さらなるチーム力の向上誓う

  • 選抜大会の報告会で感謝の言葉を述べる浦和実の深谷知希(中央)=同校のスポーツスタジオ

    選抜大会の報告会で感謝の言葉を述べる浦和実の深谷知希(中央)=同校のスポーツスタジオ

  • 選抜大会の報告会で感謝の言葉を述べる浦和実の深谷知希(中央)=同校のスポーツスタジオ

 第97回選抜高校野球大会で4強入りした浦和実は1日、さいたま市南区の同校スポーツスタジオで大会の報告会を行った。大躍進した選手たちを一目見ようと、春休み期間にもかかわらず保護者や在校生、中等部の生徒ら約100人が集まり、健闘をたたえた。

 同校は中高一貫校で、生徒の総数は約3000人。教員も200人ほどと大きな学園だ。卒業生らも駆け付け、学園が一体となって応援した大会を終え、辻川正彦監督は「学校に一体感が生まれたのは間違いない。良い学校になればと、そのためにやってきたんだから」とにんまり。勝敗だけではない手応えを口にした。

 選手たちの姿に魅了された中等部の生徒たちも駆け付けた。山田逢莉さん(中学2年)は4強進出に「誇らしいし、自分のことのようにうれしい」。下村沙織さん(同2年)は「テレビに先輩が映っていたのが信じられなかった。実際に会ってみたかった」と最前列から報告会を聞き入っていた。

 1回戦の滋賀学園戦を甲子園球場で観戦したという三好友奏さん(高校2年)は「初めて野球を観戦してみんなかっこ良かった。野球が好きになったし、春も予選から見に行きたい」と、応援し続けるつもりだ。

 チームは3月29日に埼玉に戻り、休養日を挟んで31日から始動。春季大会の目標に関東大会進出を据えた。深谷知希副主将は「応援が本当に力になった。夏にも甲子園に戻れるよう頑張る」と宣言。反響の大きさを肌で感じた小野蓮主将は、喜びながらも「より一層、責任と自覚を持たないといけない。応援が増える中、結果で恩返ししたい」とさらなるチーム力の向上を誓った。

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