流通少ない加賀れんこん、熊谷で野菜ソムリエが料理教室 産地が勧める調理方法で味わい、参加者ら満面の笑顔 部位によって食感もそれぞれ…もちもち、ホクホク、シャキシャキ感も
2025/04/02/14:43
熊谷市原島の市スポーツ・文化村「くまぴあ」料理講習室で、同市在住の野菜ソムリエ牧野悦子さん(51)による「加賀れんこん料理教室」が開かれ、市内外から26人が受講した。
牧野さんは1級建築士でもあり、野菜で「食」を楽しめる社会をつくろうと、レシピ開発などを行う「ノライエ」を創業。社名は、ノラ(野良、野楽)とイエ(家=居場所、暮らし)を表しているという。
加賀れんこんは、牧野さんが推奨している加賀野菜として認定されている15種類の一つで、見分け方や特徴を伝授した。流通は多くないが、根元部分がもちもち、ホクホク。先端はシャキシャキとした食感で、皮をむかずに調理できる。調理時に出る黒い液はポリフェノール、赤みは土の鉄分が豊富で元気のよい証拠だと説明した。
この日のメニューは、金沢市の産地が勧める調理方法で、レンコンの素焼き、すり流し汁、もちもち焼きの3種類。牧野さんのオリジナルで炊き込みご飯も作った。素焼きは食感の違いを味わうため1、3節目を縦、横で切り分け、食べ比べた。
市内妻沼地区の中島由美子さん(69)は、「レンコンが大好き。産地が違う加賀れんこんは、部位によって食感もそれぞれでおいしい。ユーモアたっぷりのレクチャーも楽しかった」。栃木県小山市から参加した五十嵐富子さん(66)は、「以前から牧野先生のファン。レンコンにもさまざまな調理法があることを学べた。早速、食卓にのせます」と満面の笑顔だった。参加者はそれぞれに、お土産の加賀れんこんを持ち帰った。