【速報】グループ首謀者か、カンボジア拠点詐欺の容疑者を逮捕 タイから移送の機内、埼玉県警など
2025/04/08/18:00
医療費の還付金名目で現金を振り込ませ窃取したとして、埼玉県警など3道県警察の合同捜査本部は8日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、住所職業不詳の男(46)をタイから移送する航空機内で逮捕した。男はカンボジアを拠点とした特殊詐欺グループの首謀者とみられている。
男は2022年9月15日午後5時55分ごろ~午後6時ごろの間、大阪市鶴見区内の金融機関で、同区の無職女性=当時(74)=に医療費の還付金があると装い誤信させた上で3回にわたりATMから指定の口座に計29万6101円を振り込ませ、同日午後6時5分ごろ、埼玉県越谷市内の金融機関のATMで29万6千円を引き出し窃取した疑いが持たれている。
この事件を巡っては、カンボジアや日本国内から犯行に加担したとして、主犯格やかけ子など6人が逮捕されており、スマートフォンの捜査や取り調べで男の関与が浮上。タイに潜伏していることが判明し、同国当局が3月14日、男の身柄を拘束していた。
男はカンボジアで日本料理店を経営し、店舗から別の特殊詐欺グループに対して弁当などを配達していた。同グループは、これまでに関与した30人超が逮捕、再逮捕されていた。男はグループ関係者らが摘発された22年9月前後に同国外へと渡っていたとみられており、捜査本部はグループや他国拠点の特殊詐欺事件との関連を調べている。