無職男性ショック…1440万円を失う “日本人女性”から「私たちは運命的」とメッセージが届き、恋愛した男性…実際に女が会いに来て1440万円を失う 女は外国籍、さらに男性3880万円も失ったか
架空の日本人女性になりすまして恋愛感情を抱かせ、投資を促して現金を詐取したとして、県警と山形、長崎県警の合同捜査班は10日までに、詐欺の疑いで、いずれもベトナム国籍の職業不詳の容疑者(32)=東京都台東区根岸1丁目=と、容疑者(32)=熊谷市万吉=を逮捕した。県警などは外国人による匿名・流動型犯罪グループによる犯行とみて、共犯者を捜査している。
逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年8月2日~9月17日までの間、奈良県生駒市の無職男性(67)に対して、メッセージアプリで架空の日本人女性になりすまして、「私たちは運命的に出会った」などとやりとりを重ねて恋愛感情を抱かせ、実際にはない投資を促して「利益を出金するためには税金を納める必要がある」などと伝え、同市内で現金1440万円をだまし取った疑い。台東区在住32歳は否認、熊谷市在住32歳は一部否認しているという。
県警組織犯罪対策(組対)3課によると、この事件ではこれまでに受け子として関与した同国籍の女が逮捕、起訴されていた。女は熊谷市在住32歳が運転する車で生駒市内まで向かい、詐取した現金を台東区在住32歳が当時住んでいた東京都荒川区内の自宅まで運んでいた。
県警は台東区在住32歳の居宅がグループの拠点の一つだったとみて、余罪を含めて捜査を継続している。
■女は男性から現金を受け取った疑い 男性の被害総額は計5300万円超か(再逮捕時の記事)
架空の日本人女性に成り済まして恋愛感情を抱かせ、投資を促して現金を詐取したとして、県警と山形、長崎県警の合同捜査班は2月26日、詐欺の疑いで、新座市野火止3丁目、ベトナム国籍の無職女(26)=組織犯罪処罰法違反罪などで起訴=を再逮捕した。県警などは外国人犯罪グループによる犯行とみて捜査している。
再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年8月2日~9月17日の間、奈良県生駒市の無職男性(67)に対して、メッセージアプリで架空の日本人女性に成り済まして、「私たちは運命的に出会った」などとやりとりを重ねて恋愛感情を抱かせ、実際にはない投資を促して「利益を出金するためには税金を納める必要がある」などと伝え、同市内の車内で、現金1440万円をだまし取った疑い。
女は受け子とみられ、男性から何かしらのものを受け取ったことは認めたものの、現金であることは否認しているという。
県警組織犯罪対策(組対)3課によると、グループは犯行前の昨年6月、交流サイト(SNS)のダイレクトメッセージで被害男性に接触。架空の投資アプリに誘導し、投資金として約3880万円をだまし取った疑いがあり、被害総額は計5300万円を超えるとみられる。
女は1月、詐取された金融機関の通帳などを有償で譲り受けたとして、県警に逮捕され、その後起訴された。他の特殊詐欺事件でも受け子を担っていたとみて、県警などは余罪を捜査している。