埼玉新聞

 

手ぶらで観光楽しんで 荷物預かりサービスを開始 埼玉・秩父の「働空間」

  • 観光客の手荷物を預かり、指定宿へ配送する秩父キャリーサービス=10日、秩父市熊木町のコワーキングスペース働空間付近

    観光客の手荷物を預かり、指定宿へ配送する秩父キャリーサービス=10日、秩父市熊木町のコワーキングスペース働空間付近

  • 観光客の手荷物を預かり、指定宿へ配送する秩父キャリーサービス=10日、秩父市熊木町のコワーキングスペース働空間付近

 サテライトオフィスなどの管理運営を行うオフィスプラス(秩父市大野原)は、秩父地域観光客の手荷物の預かり、配送サービス「秩父キャリーサービス」を開始した。西武鉄道西武秩父駅、秩父鉄道御花畑駅から共に徒歩2分のコワーキングスペース「働空間」(同市熊木町)で荷物を一時的に預かり、利用客に快適な「手ぶら観光」を楽しんでもらう。

 同サービスは、秩父市が主体で取り組んでいる「オーバーツーリズム(観光公害)の未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の一環として実施している。市内のコインロッカー不足により、路線バス車内に大きな荷物を持ち込むことで起こる危険や混といった課題を解決することが目的。

 2019年にオープンした働空間には、コワーキングスペース25席、レンタルオフィス7室、貸し会議室2室が完備。秩父キャリーサービスは、建物1階入り口に設置した電話窓口で、毎日午前10時~午後9時まで受け付けている。

 午後1時までに荷物を預けると、同日夕方までに指定の宿へ専用車で配送するサービスも行っている。宿泊翌日のチェックアウトの際は、宿泊先で荷物を預け、働空間で受け取ることもできる。指定宿は現在、秩父地域内に13施設あり順次拡大していく。

 働空間管理者の守屋諭(さとる)さん(35)は「ハイキング、神社仏閣の参拝、街歩きなど、広域を巡れるのが秩父観光の魅了だが、地域にコインロッカーがほとんどなく、荷物の扱いに困っている方は多い。今後は、スポーツ合宿やキャンプ、ゴルフ場利用客らにも手広く対応していく」と話していた。

 荷物の一時預かり料金は、小サイズ(重量10キロ以内)が1日600円、大サイズ(同23キロ以内)が800円。配送サービス料金は1個片道千円、往復1900円(いずれも税込み)。

 問い合わせは、働空間(電話0494・53・9511)へ。

ツイート シェア シェア