埼玉新聞

 

現新の一騎打ち 投開票は20日 秩父市長選が告示 山間地域を中心に加速する人口減少、少子高齢化で浮き彫りになっている地域医療体制などで論戦の見込み

  • (左から)北堀篤氏、清野和彦氏

    (左から)北堀篤氏、清野和彦氏

  • (左から)北堀篤氏、清野和彦氏

 任期満了に伴う秩父市長選は13日告示され、いずれも無所属で再選を目指す現職の北堀篤氏(74)=自民、公明推薦=と、元市議で新人の清野和彦氏(41)が立候補を届け出て、現新の一騎打ちとなった。山間地域を中心に加速する人口減少、少子高齢化で浮き彫りになっている地域医療体制、インフラ整備、地域経済再生、子育て、教育、高齢者支援などの課題解決策について論戦が交わされる見込み。投開票は20日。

 北堀氏は出陣式で、「まだまだ1期目。1期で終わるのであれば、4年前に立候補はしていない」と強調。これまでに進めてきた約70の実績の一つに、来月25日開催の「第75回全国植樹祭」秩父会場(秩父ミューズパーク)誘致事業を挙げ、「ここに来るまでの道のりは簡単ではなかった。少ない人口の中で、森林や水、空気を守っていく大切さを、未来の子どもたちや県内各地の方々と共有していく」と言葉に力を込めた。

 清野氏は出陣式で「これ以上いろいろな事業を遅らせてはいけないし、スピードと実行力をこのまちに取り戻す必要がある」と現市政を批判。市民に寄り添った市政運営を行うとし、「ふるさと秩父を愛する皆さんの力を合わせれば、このまちは必ずや日本の、世界の最先端になれると確信している。このまちはもっと元気になるし、一緒にいいまちをつくっていきたい。ぜひ私に力を貸して、私に仕事をさせてください」と語った。

 投票は20日午前7時から午後8時まで、市内32カ所で行われる。投票所のうち、山間部などの17カ所は1~2時間の繰り上げ投票となる。午後9時から市文化体育センターで即日開票される。12日現在の有権者数は4万9243人(男2万4063人、女2万5180人)。

■北堀篤氏

 【略歴】(1)市長(2)市議、県議(3)法大付属第一高(4)秩父市(5)山田

 【公約】(1)子育て支援(2)若い世代を応援(3)高齢者支援と医療・保健の充実(4)雇用創出と経済活性化(5)市民サービスの向上

■清野和彦氏

 【略歴】(1)元市議(2)団体職員、市議(3)早稲田大(4)秩父市(5)太田

 【公約】(1)スピードと実行力(2)利便性と価値の高い広域病院建設(3)強い経済(4)開かれた先進的な市政

略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ

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