埼玉新聞

 

15歳女子高校生死亡…マンション敷地で刺される 上半身を複数カ所刺されたか 「刃物で刺された」と兄が110番 交番で両手から出血し、確保された20代男性から事情聴く

  • 現場から続いている血痕を調べる捜査員ら=15日午前2時ごろ、さいたま市桜区

    現場から続いている血痕を調べる捜査員ら=15日午前2時ごろ、さいたま市桜区

  • 現場から続いている血痕を調べる捜査員ら=15日午前2時ごろ、さいたま市桜区
  • 事件が起きたマンションでは鑑識作業が行われていた=14日午後10時45分、さいたま市桜区栄和6丁目
  • 男が向かったとみられる交番=15日午前1時10分ごろ、さいたま市桜区桜田2丁目
  • 【地図】さいたま市桜区

 14日午後8時15分ごろ、埼玉県さいたま市桜区栄和6丁目のマンション敷地内で、このマンションに住む高校1年の女子生徒(15)が刃物で刺される事件が発生した。女子生徒は上半身を中心に複数カ所刺されたとみられ、意識不明で病院に搬送され、その後死亡が確認された。県警は15日、殺人事件として浦和西署に50人態勢の特別捜査班を設置。20代男性から事情を聴くなど事件の詳しい経緯を調べている。

 県警によると、女子生徒は外出先の近所から帰宅途中、自宅マンションの出入り口付近で被害に遭った。目撃した女性が「女性が男に殴られている」と110番。その後、異変を察知した女子生徒の兄が倒れている女子生徒を発見し「家族が刃物で刺された」と110番した。現場からは血痕のついた包丁が1本発見された。

 事件から約15分後の14日午後8時半すぎ、現場から南に約1・4キロ離れた交番で、両手にけがをして出血している20代の男性を通行人の40代男性が発見し通報。駆け付けた警察官が確保した。男性には所持品がなく、救急搬送され治療を受けている。命に別条はないという。事件現場から男性が確保された交番にかけての道中には血痕のようなものが続いているのが確認されていた。県警は男性が何らかの事情を知っているとみて任意で話を聴いている。

 現場はJR南与野駅から南西に約1・8キロ離れた住宅街。

=埼玉新聞WEB版=

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