埼玉新聞

 

花火1200発!ロケ地にも選ばれる学校屋上、客大勢が満喫 埼玉・小鹿野で企画 打ち上げ前にショーも

  • 夜空に打ち上がる花火を旧三田川中学校の屋上で眺める見物客ら=16日午後7時半ごろ、小鹿野町飯田

 2016年に閉校した小鹿野町飯田の旧三田川中学校で16日、「第1回おがの花火大会」が行われた。午後7時半から1時間、同校近隣の小鹿野総合運動公園から計約1200発の花火が夜空に打ち上がり、地域住民を楽しませた。

 同町では毎年お盆期に、赤平川で灯籠流しと花火を楽しむ「赤平川納涼花火大会」を実施しているが、コロナ禍と人手不足の影響で、19年以降は未開催が続いていた。納涼花火大会に代わる夏の風物詩を設けようと、西秩父商工会青年部のメンバーが今回の花火大会を企画した。

 旧校舎はこれまで、映像作品のロケーション撮影地として使われてきたが、地域交流の場としての活用はほとんどなかった。今回の花火大会は、校舎利活用推進の取り組みも兼ねて計画。花火の打ち上げ前には、旧体育館を利用した「子ども向けサイエンスショー」も行われた。

 花火が盛大に打ち上がると、校舎屋上の特別席や校庭などに集まった大勢の見物客は一斉に歓喜し、ロマンティックなひとときを満喫していた。西秩父商工会青年部の落合秀明部長(45)は「町内企業や町の協力のおかげで開催が実現した。今後も青年部代々で受け継ぎながら、第2回、3回と実施していきたい」と話した。

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