埼玉新聞

 

N党の立花孝志氏が請求放棄 名誉毀損と兵庫県議を提訴

  •  記者会見する石森雄一郎弁護士=15日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

     記者会見する石森雄一郎弁護士=15日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

  •  記者会見する石森雄一郎弁護士=15日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
  •  東京地裁などが入る裁判所合同庁舎

 斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題に絡み、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、県議会調査特別委員会(百条委)で委員長を務めていた奥谷謙一県議に名誉を毀損されたとして、160万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、東京地裁(武部知子裁判長)であった。立花氏は請求を放棄し、訴訟が終結した。

 奥谷氏の代理人の石森雄一郎弁護士は東京都内で記者会見し「裁判所による事実認定を避けるため請求を放棄したのだろう。立花氏の敗訴だ」と指摘。立花氏は「奥谷氏と話し合いがしたいと申し出たが、裁判を理由に応じられないと返答があったため、判決を待たずに請求放棄をした」とのコメントを出した。

 奥谷氏は昨年11月に開いた記者会見で、立花氏が同月に奥谷氏の事務所兼自宅前で行った街頭演説について、脅迫目的でやっているなどと発言。また告発文書を作った元県民局長の私的情報を奥谷氏が隠蔽したと立花氏が発信したことを「明らかなデマ」と述べた。立花氏は、こうした発言で名誉を傷つけられたと主張していた。

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