埼玉新聞

 

15歳の女子高校生が刺され死亡…殺人容疑で24歳の男逮捕 上半身を複数箇所刺されたか 現場から包丁1本発見 事件現場近くの建設会社で働いていたとみられる男を確保するも黙秘

  • 現場となったマンションの出入り口付近で、鑑識作業を行う捜査員ら=15日午前9時55分ごろ、さいたま市桜区栄和6丁目

    現場となったマンションの出入り口付近で、鑑識作業を行う捜査員ら=15日午前9時55分ごろ、さいたま市桜区栄和6丁目

  • 現場となったマンションの出入り口付近で、鑑識作業を行う捜査員ら=15日午前9時55分ごろ、さいたま市桜区栄和6丁目
  • 男が向かったとみられる交番=15日午前1時10分ごろ、さいたま市桜区桜田2丁目
  • 現場から続いている血痕を調べる捜査員ら=15日午前2時ごろ、さいたま市桜区
  • 事件が起きたマンションでは鑑識作業が行われていた=14日午後10時45分、さいたま市桜区栄和6丁目
  • 【地図】さいたま市桜区

 14日午後8時15分ごろ、さいたま市桜区栄和6丁目のマンション出入り口付近で、居住する高校1年の女子生徒(15)が男に刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。県警は15日、殺人の疑いで、住所職業不詳の男(24)を逮捕した。県警は浦和西署に50人態勢の特別捜査班を設置し、事件の経緯や2人の関係を調べる。

 逮捕容疑は14日午後8時15分ごろ、同マンション敷地内で、女子生徒に対して刃物で切り付けるなどして殺害した疑い。黙秘しているという。

 県警捜査1課によると、女子生徒は外出先の近所から帰宅し、マンション出入り口付近で被害に遭った。目撃した女性が「女性が男に殴られている」と110番。異変を察知した女子生徒の兄が、倒れているのを発見し「家族が刃物で刺された」と110番した。女子生徒は上半身を中心に複数箇所刺されたとみられ、現場からは血痕の付いた包丁が1本発見された。

 事件から約15分後の同日午後8時半過ぎ、現場から南に約1・4キロ離れた新開交番前で、両手をけがして出血している男を通行人の40代男性が発見。男は男性に110番するよう依頼し、通報で駆け付けた警察官が男を確保した。確保時に所持品はなく、救急搬送され治療を受けていた。命に別条はないという。

 事件現場から男が確保された交番にかけての道中には、血痕のようなものが続いているのが確認されていた。男は事件後に現場から立ち去り、徒歩で交番まで向かったとみられる。

 捜査関係者によると、逃走経路の現場の道中で、リュックサックが発見された。県警が押収し、関連を調べる。男は現場近くの建設会社で働いていたとみられる。

 女子生徒の遺族は15日、県警を通して、「私たち家族は、突然の出来事に非常に混乱しており、取材を受けられる状況にありません。私どもの心情をご理解いただき、取材はご遠慮ください」とするコメントを出した。

 現場はJR南与野駅から南西に約1・8キロ離れた住宅街。

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