埼玉新聞

 

遺体が発見されたドラム缶、所沢のトランクルームから回収 交通量の多い交差点の一角 不気味だ…近隣住民ら不安「物騒な話は聞いたことない」「出入りする人はたまにしか見ない」

  • 【地図】所沢市

    ドラム缶を回収したトランクルームがあった所沢市の位置

  • 【地図】所沢市

 18日午後、吉川市小松川のリサイクル会社で回収されたドラム缶の中から遺体が発見された死体遺棄事件で、ドラム缶は17日午後、所沢市内のトランクルームから回収されていたことが県警への取材で分かった。遺体は高齢とみられる女性であることも判明し、県警はトランクルームの契約状況などを調べているとともに、女性の身元の特定を急いでいる。

 ドラム缶が運び出されたとされる所沢市下富のトランクルームには規制線やブルーシートが張られ、10人ほどの捜査員が鑑識作業を行っていた。

 トランクがあるのは県道に面した交通量の多い交差点の一角で、県道沿いには田畑が広がる。トランクの高さは2メートル以上で、大小さまざまあり2段に積み重なる。2階のトランクへ移動するために、はしごも用意されている。

 近くに住む農業の女性(75)によると、トランクは約10~15年前からあり、人の出入りは数日に一度くらいだという。女性が18日午後6時ごろに外出先から帰宅する時、警察車両が何台もトランク周辺に集まっていたという。「この辺りで物騒な話は聞いたことがない。不気味だ」と女性は不安げに語る。

 トランクの近くに住む農業の男性(71)は「出入りする人はたまにしか見かけない。ここ数日で変わったことはなかった」と振り返り「地域の人が安心できるように早く事件が解決してほしい」と願っていた。

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