大宮駅近くにミニシアター 夜はバーになるカフェ、防音の親子ルームを完備 共用のキッチンやリビング…シェアハウスは“映画館に住める特別感” 29日、グランドオープン
JR大宮駅西口から徒歩5分の大宮区桜木町1丁目に、今月29日グランドオープンするミニシアターOttO(オット)の内覧会が12、13両日に行われ、近隣住民や関係者など約200人が来場した。この日特別に仮オープンしたカフェで談笑したり、シェアハウスのリビングやキッチン、個室などを見学する人たちでにぎわった。
ミニシアターOttOは、映画館とカフェ、シェアハウスが共存する複合施設。1階は飲み物や軽食が提供されるカフェ(午前9時~午後9時、金土日は同11時まで)。映画や音楽関係の本などが置かれ、自由に閲覧できる。2階には約220インチのスクリーンを設置した53席の映画館。音響にもこだわっており、音楽系の映画やドキュメンタリーなどの上映に適した環境を整えている。2人がけのソファでごろ寝をしながら鑑賞できる席や、ベビーカーも入れる親子ルーム(防音室)も完備されている。
共用のキッチンやリビングで年齢や職業を超えて交流できるシェアハウスは、ワンルームが25部屋。映画館に住むという特別感が楽しめる。早々に一室に入居したOttO映画担当スタッフの柴田笙さん(25)は「今は1人でぜいたくに使わせてもらっているけれど、早く一緒にご飯を食べたりしたい。シェアハウスの仲間たちとの会話からアイデアも生まれるかも」と楽しみにしている。
内覧会では29日から上映される映画「僕が生きている、ふたつの世界」「Ryuichi Sakamoto Opus」などの予告編やOttOの今井健太代表(56)が映画館づくりに動き始めた時から軌跡を追ったドキュメンタリーの一部が上映された。
映画館が存在しなかった大宮駅周辺にできたミニシアター。近くに住む酒井伸子さん(45)は「親子室で3人の子ども(9歳、7歳、3歳)と一緒に見るのもいいし、1人でも来てみたい」と期待する。また遠方からもミニシアターファンが訪れそう。千葉県から来た丹羽修さんは「映画館に住めるってすてき。夜はカフェがバーにもなるらしいので楽しみ」と話していた。
上映作品やシェアハウスについての詳しいことはOttOのホームページ、写真共有アプリ「インスタグラム」で。