埼玉新聞

 

取り違え、都に実親の調査命令 「出自知る権利」憲法が保障

  •  東京地裁判決を受け、記者会見する江蔵智さん(中央)と弁護士ら=21日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

     東京地裁判決を受け、記者会見する江蔵智さん(中央)と弁護士ら=21日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

  •  東京地裁判決を受け、記者会見する江蔵智さん(中央)と弁護士ら=21日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
  •  2021年、都に対して実親の調査義務があることの確認などを求めて東京地裁に提訴に向かう江蔵智さん=東京・霞が関

 東京都立墨田産院(閉院)で1958年に出生直後、他の新生児と取り違えられた江蔵智さん(67)が都を相手取り「生みの親」を調査することなどを求めた訴訟の判決で、東京地裁(平井直也裁判長)は21日、「親子関係の根幹に関わる問題で、経過時間や生物学上の親の生存を問わず、出自を知る法的利益は失われない」とし、戸籍などの情報を基に実親について調査するよう命じた。

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