埼玉新聞

 

卒業アルバムの個人情報漏えいの恐れ…事業者のシステムにサイバー攻撃 埼玉県立高校の5校が対象 県教委が発表、卒業生に周知するように指示

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

    県庁=さいたま市浦和区高砂

  • 【役所】埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 県教育委員会は22日、卒業アルバムの制作を受注していた事業者がサイバー攻撃を受けて卒業アルバムに掲載されていた個人情報が漏えいした恐れがある問題で、新たに別の事業者でも漏えいの可能性があり、県立高校5校が対象となると発表した。

 新たに判明した企業は「イシクラ」(さいたま市岩槻区)。同社のウェブ入稿システムが2024年5月にランサムウエアの攻撃を受けて調査した結果、同月に漏えいの可能性があると分かった。

 県立学校人事課によると、対象となる県立高校は、妻沼高校の23年度73人分、児玉白楊高校の22年度112人分、児玉高校の22年度55人分・23年度142人分、深谷高校の22年度187人分・23年度169人分、本庄高校の23年度315人分。現時点で二次被害は確認されていない。

 18日に報告を受けた県教委は同日、漏えいの恐れのある県立高校に、卒業生に周知するよう指示したという。イシクラの担当者は「多大なる心配と迷惑をかけることを深くおわび申し上げる。また委託元へのご報告が大幅に時間が経過した後となり、結果、ご本人への通知の遅れにつながり申し訳ない」とコメントした。

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