崩落現場、大量の石や土が道路ふさぐ 埼玉・小鹿野で土砂崩れ 秋の観光名所「ダリア園」から1キロの地点
2025/04/23/11:03
22日午前10時ごろ、小鹿野町両神薄の県道両神小鹿野線でのり面の土砂が崩落し、14世帯20人が暮らす集落が一時孤立状態となった。
崩落現場は、小鹿野町の秋の観光名所である両神山麓花の郷「ダリア園」から約1キロ先、両神山の登山口(日向大谷コース)から約4キロ下った地点の集落道。道路脇の岩塊斜面が崩れ、大量の石や土が片側1車線の道をふさいだ。
県秩父県土整備事務所はドローンなどを使って現地調査を行い、午後2時ごろから重機1台で土砂を取り除く作業を開始。小鹿野署員は崩落現場を徒歩で抜け、孤立した両神8区の住民らの安否確認をした。
町によると、同区全世帯のライフラインは確保できていて、同日午後3時時点では住民からの物資要求はない。崩落前に市街地へ出かけた住民数人には避難所を用意した。
現地を視察した大野元裕知事は「明日は雨が心配され、不安な時間を過ごしている方もいると思うが、皆さんのおかげで順調に復旧が進められている。引き続き協力をお願いしたい」と現場作業員に呼びかけた。
小鹿野町の森真太郎町長は「両神8区の住民は2014年2月の大雪で1週間近く孤立した経験があるため、防災意識は高いと思うが、一刻も早く開通できるように町も協力していく」と話していた。