ゴジラとモンテールがコラボ 「ゴジラシュー」と「ゴジラエクレア」、4月から発売 八潮の洋菓子メーカー、昨年に創業70周年を迎え特別企画 「もっとおいしいスイーツを」全国に流通網を拡大
八潮市の洋菓子メーカーモンテール(同市大瀬、鈴木徹哉代表取締役)は、昨年創業70周年を迎えた。チルドスイーツを製造し、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットに流通する。70周年を記念しゴジラとコラボ企画を展開。社の歴史や今後に向け鈴木智也専務執行役員に話を聞いた。
1954(昭和29)年、祖父鈴木徹郎氏が東京都足立区で「鈴木製菓」を創業。和菓子や飴(あめ)の製造を始めた。お饅頭(まんじゅう)にチョコレートをかけた「チョコまん」がヒットし事業を拡大したという。同69(昭和44)年、八潮市に工場を建設。父で2代目良彦氏が洋菓子に事業をシフトした。結婚式の引き出物でバームクーヘンを口にし、新鮮な洋菓子を製造したいとの思いがきっかけ。
社名を「モンテール」に変更。仏語で「宝石を組み立てる職人」を意味する。鈴木専務は「宝石を組み立てるように最後までしっかりとこだわり丁寧に商品を仕上げていく。そんな商品を作りたい」と思いを引き継ぐ。
温度管理や衛生面で世界基準の設備を導入し、いち早く業界でチルド洋菓子の製造に取り組んだ。1990年代、焼きプリン、プチシュークリームを発売。牛乳や卵、小麦粉など素材にこだわり「プチ贅沢(ぜいたく)なお菓子」を提供する。
コンビニやスーパーが店舗を拡大、冷蔵流通の進歩、スイーツブームなど市場のニーズも後押しした。現在つくば(茨城県)、美濃加茂(岐阜県)、総社(岡山県)に工場を構え、全国に流通網を広げている。
70年を迎えるゴジラと特別コラボを企画。4月から「ゴジラシュー・ダークショコラ」と「ゴジラエクレア・ダークショコラ」を発売。エクレアは表面にチョコチップで飾り付けゴジラの背びれをイメージした。鈴木専務は「ベルギー産のチョコを使い濃厚でビターな仕上がり。見た目だけじゃなく、素材の味がしっかり楽しめる」と自信を見せる。
鈴木専務は「まずは100年企業を目指しどう発展させていくかが課題。もっとおいしいスイーツを日本全国に届ける。そして日本食の中の日本のスイーツを世界の人々に届けたい」と抱負を語った。