県立げんきプラザを再編、加須と神川の2施設を廃止へ グラウンドや体育館などのスポーツ利用多く代替可能…継続する大滝など4施設で引き継ぐ 廃止後の施設活用は未定
2025/04/24/15:21
埼玉県教育委員会は23日、策定した「県立げんきプラザ再編整備計画」に基づき、2025年度末に加須と神川のげんきプラザを廃止する方針を固めた。同施設でこれまで実施されてきた事業は、継続する大滝、小川、名栗、長瀞の4施設で可能な限り引き継ぐという。
げんきプラザは、県内に6カ所設置されている宿泊機能を備えた自然体験型施設。市町村では設置や広域的事業の実施が困難であるとして、県が運営している。県教委は、23年度に有識者会議を開催し、施設の役割や重点的な機能などについて議論。魅力的に施設を運営するための方向性について検討を進めてきた。
計画では、集団宿泊活動の教育的意義の高さなどから、宿泊型の体験学習を重点化。施設の役割を明確化するため、利用目的の優先度を(1)宿泊・体験(2)日帰り・体験(3)宿泊・その他(スポーツ・文化活動など)(4)日帰り・その他(同)―の順に設定した。廃止する2施設は、グラウンドや体育館などを活用したスポーツ利用が多く、市町村でも代替可能なことから廃止を決定した。
計画の策定に当たり、2~3月に県民コメントを募集し、94件(81人3団体)のコメントが寄せられた。「利用者の減少は顕著ではない」「学びの場として機能している」など廃止に反対意見もあったという。
廃止後の施設活用については未定。担当課は、実施してきた取り組みのノウハウなどは、他施設でできる限り継承するとしている。