埼玉新聞

 

今年も出現!「アン〇ン〇ン」 麦わら利用のオブジェ、人目忍んで制作 熊谷の休耕田、スタンプラリーも

  • 新作ノラえもんの前でポーズを取る中村夫妻=熊谷市三ケ尻

  • 耕作放棄地に作られたアンポンタン=熊谷市三ケ尻

 熊谷市三ケ尻の休耕田に現れた「ほれ行け!アンポンタン」(熊谷西高校グラウンド脇)「きかんしゃトンマス君」(ことぶき花ノ木保育園隣の畑)「ノラえもん」(三ケ尻東部揚水機場近くの畑)の三つの大きなオブジェが話題となっている。制作したのは市内拾六間在住の農業中村大志さん(44)、菜穂子さん(45)夫妻。オブジェは、菜穂子さんのアイデアで野菜作り用の麦わらロールを利用し作り上げた。

 「どうせ作るなら、あのバンクシーのように周囲にサプライズしたくて」と菜穂子さん。人目を避けて制作に励んだ。周囲には遅まきのひまわり畑を作った。秋の彼岸ごろが見頃で、自由に摘み取ることができる。3カ所を巡るスタンプラリーもあり、ゴム製のハンコも菜穂子さんが手作りした。

 スタンプを三つ集め、近くの「ふれあいセンター久保島店」に持参すると野菜セットがもらえる特典付きだ(10月17日まで)。JA三尻支店長の新井純一さん(45)が「中村さんとコラボして地元の農業を支援し盛り上げたい」と提案したという。

 子どもたちからは「鬼滅がいい、ポケモンやミニーマウスも作って」など難度の高いリクエストも来るようになり、中村夫妻は頭をひねり今後の構想を練っている。

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