上野東京ラインが川口駅に停車へ 川口市とJRが協定締結 京浜東北線の隣にホームを整備 市長「都市間競争を勝ち抜くため、起爆剤に」 概算事業費は431億円 供用開始は2037年以降を見込み
2025/04/25/10:13
埼玉県川口市は24日、JR東日本と、川口駅への上野東京ライン停車のためのホーム整備と、必要となる鉄道施設整備などを盛り込んだ基本協定を締結した。現在の駅西側に上野東京ライン停車ホームを新設。既存の駅舎内通路と同じ位置に24時間通行可能な自由通路を整備する。締結式が同日、川口市役所で行われ、奥ノ木信夫市長は「都市間競争を勝ち抜くため、上野東京ラインの停車を起爆剤に、川口市が住み続けたいまち、さらなる選ばれるまちとなるよう全力を尽くす」と話した。
川口駅の鉄道輸送力の増強や駅周辺を訪れる関係人口拡大を目指し、施設整備を行う。
協定で規定する事業は、上野東京ライン停車のためのホーム整備および上野東京ライン停車に必要となる鉄道施設整備、自由通路の整備、店舗整備の三つ。設計と工事はJR東日本が実施することを基本とし、費用はホーム整備と鉄道施設整備、自由通路整備は市が負担し、店舗整備はJR東日本が担う。共通で必要な費用は双方が負担する。
昨年2月にJR側から示された資料によると、概算事業費は431億円。測量・設計に2~4年、工事に10~12年かかることが想定され、供用開始は2037年以降を見込む。本年度から測量・地質調査、基本・概略設計を順次実施する。協定締結式に出席したJR東日本の石井剛史執行役員大宮支社長は「川口市、地域の皆さまと連携し、地域、沿線の発展に貢献したい」と話した。