埼玉新聞

 

歌わないボイストレーニングも…健康守る「声磨き」イベント、来月さいたまで開催、全国5都市でも

  • 2019年に行われたイベント(さいたま会場)の様子。今年は10月から全国5都市に拡大して開催する

  • 日本声磨き普及協会の佐藤恵代表。口の健康や喉を鍛える大切さを説く

 口の健康や喉を鍛える大切さを啓発している日本声磨き普及協会(本部・さいたま市)は10月3日、さいたま市浦和区の埼玉会館小ホールで「100万人の声磨きフェスティバル2022」を開く。コロナ禍が続く中、3年ぶりの開催。今年はさいたま会場を皮切りに、名古屋・大阪・横浜・東京の全国5都市に規模を拡大する。

 佐藤恵代表は「声を出さない生活が続き、声が出づらく、声がかれやすくなった、と声の衰えを感じている人が多い。こんな時だからこそ、リアルなイベントで喉を鍛える健康声磨きを実感してほしい」と来場を呼びかけている。

 第1部では、東京大学高齢社会総合研究機構の田中友規特任助教を招き、専門家の観点から健康長寿の秘訣(ひけつ)であるオーラルフレイル(口の機能の衰え)予防の大切さを説く。

 続く第2部では、歌わないボイストレーニングが体験できる。日頃から取り組める喉と声のセルフトレーニングを紹介し、喉を鍛えて誤嚥(ごえん)の予防などを提案する。

 同協会は、目的に応じた「声磨き」レッスンを開講。シニアを対象にした「健康声磨き」は全国の高齢者クラブや行政支援機関などで300講座、約1万5千人の受講実績がある。10年後には日本人が当たり前に歯磨きをするように、人口1%の100万人が声を磨いている社会の実現を目指している。声磨きの資格を持つ講師が全国に広がり、今回5都市での開催が実現したという。

 佐藤代表は企業の健康経営の観点からも声磨きの普及に力を注ぐ。「このイベントで社員の健康管理とモチベーション向上になり得ることを認知啓発する機会にしたい」と話す。午後2時から。入場無料。30日までに、ファクス、ウェブ、はがきで申し込む。

 問い合わせは、同協会(電話048・829・9624)か、「日本声磨き普及協会」の専用サイトへ。

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