<熊谷小4ひき逃げ>事件から13年、情報提供を呼び掛ける母 チラシ作り直して「車2台が関与の可能性」
熊谷市で2009年9月、小学4年の小関孝徳君=当時(10)=が死亡した未解決のひき逃げ事件から30日で13年となるのを前に、孝徳君の母親は「秋の全国交通安全運動」が始まった21日、同市のコミュニティーFM「FMクマガヤ」の生放送に出演し、情報提供を呼びかけた。
事故は09年9月30日午後6時50分ごろ、熊谷市本石の路上で発生。孝徳君は書道教室から自転車で帰宅している途中に事故に遭った。県警は時効目前となった19年9月、自動車運転過失致死罪から危険運転致死罪に罪名を変更し、捜査を継続することになり、時効は10年延長になった。
母親はラジオで、2台の車が関与している可能性があるとして、県警がチラシを作り直したことを明かした。チラシには「逃走車両は2台(複数台)の可能性があります。情報をお寄せください」などと記載されている。これまで県警が作製したチラシには車両の台数については触れられていなかった。
母親は県警から返却された証拠品の調査を民間の事故調査会社に19年に依頼しており、実車実験なども行われた結果、2台の車にひかれた可能性が浮上していた。「13年前に当時の担当責任者が真剣に調べてくれていたら、もしかしたら早期解決に結びついたと思う。13年たったけど、諦めなくて良かった」と語った。
19年1月からブログも始め、交流サイト(SNS)を通して約3年半で338件の情報提供があったことを伝えた。また最近は情報提供をきっかけに時効直前に犯人が逮捕された事件もあるとし、「必ず犯人にたどり着くと信じている。犯人逮捕につながる手掛かりを切実に求めている」と情報提供を呼びかけた。
母親は30日も午後6時から同FMに出演予定。母親のブログは「《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故!」(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)。