埼玉新聞

 

パソコン、スマホが原因か…小6の約半数、視力1・0未満「課題として受け止めている」 21年埼玉県調査

  • 県内小学生の裸眼視力1・0未満の割合

 県は2021年度学校保健統計調査の県内の結果をまとめた。調査によると、裸眼視力が1・0未満の小学生の割合は34・4%で、県別集計を始めた06年度以降2番目に高かったことが分かった。全国平均の36・9%は下回ったものの、小学6年(11歳)は49・4%となり半数近くが1・0未満だった。

 県統計課によると、調査は国公私立の幼稚園や小中学校、高校などに在籍する満5~17歳の幼児や児童生徒から抽出し、発育状態調査(身長・体重)は1万6634人、健康状態調査は10万9988人に実施した。

 裸眼視力が1・0未満の小学生の割合は過去最高だった20年度の35・0%に次いで高かった。幼稚園は15・2%(20年度23・9%)、中学は50・1%(同48・9%)だった。

 県教育局保健体育課は「課題として受け止めている。パソコンやスマホの利用時間の増加が要因と考えられる」としている。

 同局では授業などでのタブレット端末の利用方法について、文部科学省が発行するリーフレットの活用を呼びかけ、「タブレットを使うときは目を30センチ以上離す」「30分に1回、20分以上目を離して遠くを見る」「寝る1時間前からは使わない」などの注意喚起をしている。

 処置完了者を含む虫歯の割合は年々減少しており、幼稚園22・2%(同26・4%)、小学校29・1%(同36・2%)、中学校25・8%(同26・9%)で過去最少だった。高校のみ微増し35・2%(同34・9%)だった。

 身長、体重はいずれもおおむね横ばいの傾向が続いている。肥満傾向の出現率は男子が12歳の13・55%、女子が13歳の10・21%が最も高く、痩身傾向は男子が16歳の4・57%、女子は12歳の3・68%が最も高かった。

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