熊谷市小島の熊谷さくら運動公園にある屋外プールが営業を終了することになり、お別れイベントが25日に同所で行われた。同プールは1971年のオープン以降、多くの市民に親しまれてきたが、老朽化や利用者数の減少で、51年の歴史に幕を下ろした。

　イベントでは幼児プールや子どもプールを開放し、売店営業、ヨーヨー釣り、ふわふわスライダー、フォトスポット設置などを実施。売店でのカップラーメン販売や開園当初の写真展示など、往時の雰囲気も味わってもらった。寄せられた思い出を展示し、寄せ書きボードも設置された。

　家族連れなどを中心に大勢の来場者が集まり、半世紀にわたった営業の終了を惜しんだ。市内から家族4人で訪れた会社員渡辺浩平さん（33）は「子どもの時によく来ていたので、昔の楽しかった思い出がよみがえった。営業終了は寂しいけど、最後に子どもと一緒に来られて良かった」と話した。