暴力団組員を逮捕、中学生らとひったくり 被害男性10分以内に組員を発見、バッグを物色していた…さらに
2022/09/29/00:00
県警捜査3課、川口署、草加署、越谷署、吉川署の合同捜査班は28日までに、強盗致傷の疑いで、川口市東本郷、指定暴力団住吉会傘下組織組員の無職の男(24)=脅迫罪などで起訴=と、いずれも川口市の中学3年生の少年(15)2人の計3人を逮捕した。
逮捕容疑は共謀の上、バイク2台で連なって走行し、5月18日午前1時3分ごろ、越谷市南越谷4丁目の路上で、自転車で帰宅中の男性(24)に近づき、自転車の前籠から現金約500円などが入ったハンドバッグ1個(時価合計8万8350円)を窃取。同1時10分ごろ、同5丁目東側路上で、男性に発見されると顔を複数回殴打するなどの暴行を加え、約2週間のけがを負わせた疑い。
捜査3課によると、ひったくり現場から約500メートル離れた路上で男らがバッグの中身を物色していたところ、男性に見つかり確保されそうになったため暴行した。殴ったのは男とみられる。男性が直後に110番した。
暴行現場にバイク1台が遺留されていて、遺留物の捜査や周辺の防犯カメラの解析などから3人が浮上した。3人は暴走族関係を通じて知り合い、男が暴走族グループの少年らに指示をしていたとみられる。
同課によると、県内では今年1~8月にバイク使用のひったくり事件が61件発生。そのうち川口、草加、越谷の県南東部で計26件認知されているという。県警は手口などから男らが関与している事案が15~20件あるとみて余罪を調べている。