埼玉新聞

 

<高校サッカー>決勝Tの見どころ 昌平―西武台ゾーン、J1クラブ内定のメンバーも 好カードは

  • 突破力と強烈な左足を兼ね備える昌平のMF荒井

  • 埼玉大会 決勝トーナメント組み合わせ

 サッカーの第101回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は9日、52校による決勝トーナメントが開幕する。決勝は11月13日にNACK5スタジアム大宮で行われ、優勝校が全国高校選手権の出場権を手にする。第1シードの昌平と第2シードの成徳大深谷は3回戦から、その他のシード校は2回戦から登場する。今大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から3回戦まで無観客で実施。準々決勝以降は一般公開する。

 プリンスリーグ関東1部で首位を快走し、高校総体4強の昌平が優勝争いの中心。セカンドチームが県S1リーグの首位に立っている状況で、わずかな隙も見当たらない大本命を止めるチームは現れるのか。

■昌平―西武台ゾーン

 昌平はJ1クラブへの加入が内定しているMF荒井、DF津久井を筆頭に、各ポジションに年代別代表を経験しているタレントが居並ぶ。技術レベルの高さと選手層の厚さに加え、全国の強豪と渡り合った経験も大きなアドバンテージだ。

 1年次からトップチームでプレーしてきた荒井は抜群のフィジカルと的確に背後を突く判断力で決定的な仕事ができる。津久井は対人の強さとクレバーなポジショニングでピンチの芽を摘み、FW小田、MF篠田らの得点力を生かしたい。

 西武台は11年ぶり4度目の頂点に立った前回大会を経験しているMF和田を中心とした攻撃陣の爆発に期待。前線でターゲットになるFW岡とゲームメーカーのMF武笠の活躍がカギ。プリンスリーグで鍛えられた力強さも今季の特長だ。

 高い競争意識でハードワークに磨きをかけてきた立教新座は3年生中心で臨む。大黒柱として成長したFW古里がチームをけん引する。高校総体県予選16強の本庄第一と県S1リーグで上位につける市浦和は1回戦の好カード。細田学園や浦和東もチャンスがある。

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