まさか…ソウル雑踏事故、埼玉の18歳女性が犠牲 電話で元気な声を聞いていた祖父「胸が張り裂けそう」
2022/11/01/00:00
韓国ソウルの繁華街・梨泰院の路地で154人が死亡した雑踏事故について、韓国の教育機関関係者は31日、事故で亡くなった日本人女性2人のうち1人がコヅチ・アンさんと明らかにした。大野元裕埼玉県知事は亡くなった女性について「埼玉県民だ。心からお悔やみ申し上げる」と述べた。親族への取材から、事故に巻き込まれたのは小槌杏さん(18)とみられている。
事故当時、道路は大勢の若者で身動きができないほど密集していたとみられ、現場の路地では人々が次々と転倒する「群衆雪崩」が起きた可能性がある。
■「言葉出ない…悲しい」小槌さん祖父
韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で29日夜に発生した雑踏事故で、死亡した日本人2人のうちの1人とみられる県内の小槌杏さん(18)。突然の事故で孫を失った小槌さんの祖父は川口市の自宅で取材に「何も言葉も出ない、ただ悲しいだけ」と悲痛な胸の内を語った。
祖父によると、渡航後も電話で話す機会があり「頑張ってやっている」「すしが食べたい」などと会話をし、元気な様子をうかがわせていた。
娘から事故に巻き込まれたかもしれないという旨の電話を受けて事故のこと知り「まさかこんなことになるなんて思ってもいなかった」と語り、「胸が張り裂けそうな感じですよ」とつらい心境を吐露した。