埼玉新聞

 

息子の妻に不幸が…直感で詐欺阻止 埼玉りそな銀、みずほ銀、郵便局員ら客守る 東入間署が感謝状

  • 小笠原正男署長(右端)から感謝状を贈呈された(右から2番目)みずほ銀行鶴瀬支店課長代理の水越正明さん、ふじみ野駅西口郵便局長の塩野雄一郎さん、埼玉りそな銀行上福岡支店営業課の梶原美紀子さん、同支店営業課マネジャーの榎原好彦さん、埼玉県信金上福岡支店預金係の奈良原麻依子さん、飯能信金ふじみ野支店窓口係の芝崎恵さん=東入間署

 振り込め詐欺の被害を行員らの機転と連携で未然防止したとして、東入間署は、管内の金融機関2店舗と同3店舗の行員計4人に感謝状を贈呈した。

 感謝状を贈呈されたのは、富士見市鶴瀬東1丁目、みずほ銀行鶴瀬支店とふじみ野市苗間1丁目、ふじみ野駅西口郵便局の2店舗、埼玉りそな銀行上福岡支店(ふじみ野市上福岡5丁目)の営業課マネジャー榎原好彦さん(55)、同支店営業課梶原美紀子さん(53)、埼玉県信用金庫上福岡支店(同市上福岡2丁目)の預金係奈良原麻依子さん(47)、飯能信用金庫ふじみ野支店(同市西1丁目)の窓口係芝崎恵さん(25)の4人。

 同署によると、みずほ銀行鶴瀬支店は4月12日午前10時20分ごろ、同支店に80歳代の女性が訪れ、口座から200万円の引き出しを申請。窓口職員が理由を尋ねると、「息子が携帯や財布、得意先の書類などを落とした。1500万円が必要」と話したため、詐欺を直感し、連絡を受けた上司が同署に通報した。

 ふじみ野駅西口郵便局は同月17日、80歳代の女性が窓口で350万円の引き出しを申請。職員が理由を聞いたところ、「息子と外国に行くので用意する」などと話したため、同署に通報した。

 埼玉りそな銀行上福岡支店の榎原さんら3店舗の職員4人は4月17日から25日の間、各店舗を訪れた70代の夫婦や80歳代の女性ら5組の客がそれぞれ300万円から700万円の引き出しを申請。理由を聞いた際、「息子の妻に不幸がありお金が必要」「九州の親戚のところに行く」などと話したため、同署に通報。駆けつけた同署員が説得し、被害を防止した。

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