埼玉新聞

 

なんと3歳児、1人で赤信号を渡る…交通量が多い道 車から見かけた男女、必死で追いかけ保護 母親の元へ

  • 吉野保浩浦和東署長(左)から感謝状を受け取った片山真紀さん(左から3人目)と片山詩苑さん(左から2人目)。右は茂木しのぶ同署生活安全課長(同署提供)

 迷子の男児(3)を適切に保護したとして、浦和東署は1日、川口市の片山真紀さん(48)と息子の詩苑さん(20)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、2人は8月29日、午後0時50分ごろ、車でさいたま市緑区美園5丁目のショッピングセンターに向かう途中、1人で赤信号を渡る男児を発見。2人は危険に感じ、車を同店敷地内に止め、助手席に座っていた詩苑さんが男児を追いかけた。その後、真紀さんも加わり、男児を保護。同店警備員に通報を要請した。

 警察が来るまでの間、2人は男児と会話したり遊んだりして寄り添った。

 男児にけがはなく、警察が保護した後、母親の元に戻ったという。

 感謝状を受け取った母親の真紀さんは「人さまの役に立ててうれしい」。息子の詩苑さんは「とにかく助けなければと思って追いかけた。助けられて良かった」と口にした。

 同署の吉野保浩署長は「車の通りが多く、重大事故につながりかねなかった。助けていただき感謝している」と称えた。

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