「下」を向いて歩こう…個性豊かなマンホール110枚が展示 所沢でサミット カードの配布、交換も
全国各地のご当地マンホールふたを集めたイベント「第10回マンホールサミット in 所沢」が19日、所沢市東所沢和田のところざわサクラタウンをメイン会場に開催された。マンホールふたや希少なマンホールカードを求めて、県内外から多くの愛好家「マンホーラー」たちが訪れ、“路上の芸術”を通じた交流を楽しんだ。
同サミットは2014年の第1回東京開催以来、北九州市や大阪府池田市など全国各地で行われ、県内では17年の川越市開催に次いで2回目。本来は20年に所沢市で開催予定だったが、コロナ禍で延期されていた。
サミットでは、ところざわサクラタウンに隣接する東所沢公園に、県内65団体85枚のマンホールふたを展示。サクラタウン内には県外23団体23枚と所沢市の市制70周年記念「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のマンホールふた2種が展示された。サミット実行委員会によると、計110枚の展示は過去最大枚数という。
都内の40代の男性は「統一された規格の中で、イラストから個性が感じられるのが魅力」と語る。旅行しながらマンホールカードを収集することも楽しみの一つだという。
会場では県内団体のマンホールカードの配布も行われ、所沢市は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」マンホールカードの日本語版・英語版を配布。英語版の配布は初で、会場内ではお互いのカードコレクションを交換する来場者も見られた。
カードを交換していた三郷市の鈴木麻央さん(12)は「今年7月からカードの収集を始めた。父に手伝ってもらいながら、最近は千葉の銚子にも(カード収集に訪れた)。サミット参加は初なので楽しい」と満足げ。鈴木さんとカードを交換していた40代女性は、兵庫県から参加したといい「その地方の一押しがマンホールに詰め込まれている。マンホールにご当地の魅力を改めて教えられる」とマンホールへの思いを笑顔で語った。