埼玉新聞

 

インフル予防接種を無償化、高齢者と子ども全員 埼玉で坂戸市のみ コロナ同時流行で「合併症など怖い」

  • 坂戸市役所=坂戸市千代田

 坂戸市は高齢者と子どもを対象に、インフルエンザの予防接種を無償にしている。市によると、ともに全員を無償接種の対象としているのは、県内で坂戸市のみ。同市の無償化は、2020年度に開始。3年目の本年度は、高齢者が10月20日から来年1月31日までの接種、子どもは来年2月15日(当日消印有効)までの申請が対象となる。

 無償で受けられるのは接種日現在で市内に住民登録があり、高齢者は65歳以上または60歳以上で内部機能障害などがある人。子どもは生後6カ月から中学校3年生まで。高齢者は坂戸、鶴ケ島市内の予防接種実施医療機関で健康保険証などを提示すれば無償となる。子どもは医療機関で支払った後、申請すると費用が全額助成される仕組み。

 21年度は高齢者1万7090人、子ども5468人が無償で接種を受けた。本年度は高齢者1万8千人、子ども6570人の無償接種を想定し、7800万円の予算を見込む。今冬は新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されており、17日の定例記者会見で石川清市長は「子どもや高齢者は合併症などが怖いので、感染者数を抑えたい」と説明した。

 問い合わせは、市民健康センター(電話049・284・1621)へ。

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