木材をふんだんに使い、白を基調とした手作りのぬくもりが感じられる内装。大きな窓からは、陽光が優しく差し込む。カフェ＆デリ「COUCOU（くくぅ）」は、坂戸市や周辺地域で収穫された農産物を豊富に取り入れたメニューが自慢だ。オーナーの小嶋昌恵さん（55）は「実家が農業を営んでいたこともあり、食材を直接仕入れることで新規就農者を支援したかった」と言う。

　人気は「ハンバーグセット」（税込み1430円）。季節でトッピングやソースを変え、現在は来年2月までの予定で冬限定の「きのこと白菜のデミソース」を提供する。

　デミグラスソースで煮込んだ白菜は甘く、とろっとした食感も絶妙だ。きのこの香りが食欲を刺激し、ハンバーグと相性はぴったり。もち麦入りごはんも箸が進む。2011年の開店時から働き、今年店長になった木下ゆかさん（35）は「一番おいしい状態で食べていただけるよう気を配っている。お客さまの喜ぶ顔を見るとうれしい」とほほ笑んだ。

　数種類の雑穀パンケーキも好評で、ケーキは県産小麦「桜つばめ」の小麦粉で作る。小嶋さんは「家庭でもてなすように、ほっとできる料理をお出ししたい」と掲げた。

【メモ】カフェ＆デリ「COUCOU」

　坂戸市にっさい花みず木5の6の7（電話049・298・4910）。営業時間は午前11時～午後7時（ラストオーダーは午後6時）。月曜休。持ち帰り用のクリスマス、おせちオードブル製造のため、19日から来年1月5日まで飲食営業は休み。