熊谷小4死亡ひき逃げ、県警が証拠品として保管した小4の腕時計紛失…母からの贈り物「気持ち整理つかぬ」
2019/01/06/00:00
熊谷市で2009年9月に小学校4年の男児が死亡した未解決のひき逃げ事件で、県警が証拠品の腕時計を紛失した可能性がある問題について、男児の母親が5日、埼玉新聞の取材に応じ、改めて事件解決を願う心境を明らかにした。
母親によると、腕時計は事故で死亡した小学校4年小関孝徳君=当時(10)=に10歳の誕生日に贈ったプレゼントの品。事故当時も身に着けていた。思い出の品が紛失したとみられることもあり、「気持ちの整理がつかない」という。
事件は未解決のまま、道交法違反(ひき逃げ)罪の公訴時効はすでに成立。自動車運転過失致死罪も今年9月に時効になる。それだけに「腕時計を捜すエネルギーと同時に、犯人を見つけることをしてもらい、何とか事件を解決してほしい」と話していた。
一方、県警は5日、腕時計を紛失したと明らかにした。腕時計は鍵の掛かるロッカーで保管していたという。遺族には謝罪し、経緯を調べている。