ネズミが綱渡り、干支の主役をバトンタッチ 東松山・こども動物公園で引継式 新年祝う動物パレードも
2020/01/03/00:00
令和になって初となる新年が明けた。晴天にも恵まれ、県内の寺社には多くの県民が初詣に訪れ、「笑顔の一年になりますように」「家族が健やかに過ごせますように」と手を合わせて幸せを願った。動物園ではネズミが干支(えと)の主役を引き継ぎ、子どもたちを喜ばせた。
■「頑張りマウス」
東松山市岩殿の県こども動物自然公園で2日、正月恒例の「干支(えと)の引継式」が行われた。今年の干支であるネズミが綱を端から端へと渡り切り、干支の主役をバトンタッチ。息をのんで見守っていた子どもたちから大きな歓声が送られていた。
「引き継ぎ書」を託されたハツカネズミが、昨年の干支である亥年生まれの飼育員の元を離れ、紅白の綱をチョロチョロと渡り、見物人の中から選ばれた子年生まれの来園者が待つ綱の端にたどり着いた。子年生まれの飼育員、長谷川ゆりさん(23)が「今年もみんながムチューになるような動物園を目指し、頑張りマウス」と抱負を披露した。
干支の引継式を見学していた行田市の金子心優(みゆう)ちゃん(6)は「綱渡りをしているネズミがかわいかった。楽しい一年になるといい」と笑顔で話していた。この日は干支の引継式に先立ち、馬やヤギ、フクロウ、ムササビなど8種類の動物たちが参加し、新年を祝う動物パレードもあった。
同園は31日まで、奄美大島に生息する日本固有種「アマミトゲネズミ」の生態などを紹介する干支企画展を開催。3、4日午後2時半から、動物園オリジナルのジャンボカルタを使ったかるた大会など正月イベントも催す。
問い合わせは同園(電話0493・35・1234)へ。