埼玉新聞

 

一斉交通取り締まり、県東で実施…死亡事故多発で 信号機ない横断歩道周辺、横断歩行者妨害など33件検挙

  • 越谷署前の横断歩道付近で交通取り締まりを行う警察官=24日午前10時ごろ(県警提供)

 ドライバーに歩行者優先の周知徹底を図ろうと、埼玉県警は、交通死亡事故が多発している県東部で一斉交通取り締まりを実施。越谷、春日部、久喜など計10警察署が、信号機のない横断歩道周辺で横断歩行者妨害など道交法違反計33件を検挙した。

 越谷署前では午前10時から県警交通総務課、機動隊、同署員ら計19人で交通指導を行い、停車中の運転手らに啓発品を配りながら交通事故防止と歩行者保護を呼び掛けた。

 県警によると、今年1月~12月24日時点の県内の交通事故死者数は119人。県全体では前年より7人減少しているが、県東部の警察署管内では、吉川署10人(前年比6人増)、岩槻署5人(同2人増)、春日部署4人(同4人増)、久喜署4人(同3人増)と増加している。

 同課の中嶋亮次席は「年末は交通事故が例年多発しているので、運転する時は危機意識と思いやりを持ち、歩行者優先を徹底してほしい」と呼び掛けている。

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