埼玉新聞

 

ウーバーイーツの配達員に正しい交通ルールを指導 埼玉県警、さいたまの教習所で講習会「安全を心掛けて」

  • 交通ルールを学ぶウーバーイーツの配達員たち=17日午後、さいたま市南区のうらわ自動車教習所

 自転車の交通事故防止へ安全意識を高めてもらおうと、県警は17日、料理宅配サービス「ウーバーイーツジャパン」(東京都港区)の自転車配達員への講習会を、さいたま市南区のうらわ自動車教習所で実施した。

 講習会には配達員16人が参加。スタントマンらによる交通事故の再現の後、県警交通総務課の担当者が正しい交通ルールを指導した。参加者らは実際に自転車に乗って教習所内を走行したり、片手運転で狭い場所を走るなどして危険な運転の怖さを体験した。

 参加した配達員の湯田夏子さん(38)は「実際に事故に遭ったことはないが、スタントマンによる事故の衝撃は震えた。自転車のルールを守ろうと改めて思った」と振り返った。

 同課によると、県内で今年1月から5月16日までに自転車に乗用中の事故で死亡したのは13人で、昨年同期と比べて3人多い。

 同課の石藤太郎警部は「コロナ禍で、フードデリバリーが日常風景になり、市民は注目している。配達員には安全を心掛けてほしい」と話した。

ツイート シェア シェア