埼玉新聞

 

思わず身をすくめる生徒ら…埼玉・妻沼西中学校で交通事故を再現 自転車同士の正面衝突も「恐さ知った」

  • ベビーカーと自転車の衝突事故再現の実演を真剣に見る生徒ら=熊谷市立妻沼西中学校体育館

 生徒のほぼ全員が自転車通学をしているという熊谷市立妻沼西中学校(斎藤健一校長、生徒数217人)の体育館で、交通安全教室が開かれた。スタントマンにより事故が再現され、生徒らが目の前で恐怖を実感した。

 当日は、熊谷署、熊谷市安心安全課、交通安全指導員らも同席。アクションタレントを養成、派遣する「ワーサル」(本社・東京都渋谷区)のスタントマンが、自転車のスマホ運転や傘差し運転などさまざまなルール違反を実演した。自転車同士の正面衝突では生徒らが思わず身をすくめる場面もあった。

 同校3年で体育安全委員長の矢野朱音さん(14)は、「事故の恐さを知りました。ルールを守り生活していきたい」。実演したスタントマン代表の角田明彦さん(49)は、「自分も相手もルールを守れば交通事故は防げます」と呼び掛けた。

 斎藤校長は、「どうしても避けきれない事故もあるが、自分たちでできることは自転車の点検と共にしっかりやろう」と話していた。

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