いたずらや間違い多い110番 さいたま小町の女子大生が1日通信指令課長、適切な通報を呼び掛け
2022/01/08/00:00
110番通報の適正利用を知ってもらおうと、県警通信指令課は7日、県警本部でさいたま観光大使「さいたま小町」の田畑詩織さん(21)と内山沙紀さん(21)=いずれも大学3年生、さいたま市出身=に一日通信指令課長を委嘱し、模擬110番の受理・指令体験などを実施した。
委嘱式では同課の佐藤誠一課長が多い日で1日2千件を超える110番があり、その中で緊急性がない通報が16%を占めている現状を紹介し、「110番は初動警察活動の要。適正な利用の理解が深まれば幸い」とあいさつした。
委嘱状を受け取ったさいたま小町の2人は110番の仕組みを学んだ後、交通事故や駐車違反を想定した模擬110番を受理。通報者から発生場所や状況などを聞き取り、現場に警察官を向かわせるまでの流れを体験した。
体験を終え、「事件、事故に遭った方への配慮を含めて話を聞かないといけないと実感した。通報することがあったら、適切な利用を一層意識したい」と田畑さん。緊張した面持ちだった内山さんも、「大変な仕事だなと思った。いたずら電話も多いと聞いたので、正しい使い方を知ってほしい」と呼び掛けた。
同課によると、県警が昨年1~11月に受理した110番は56万6836件(前年同期比4839件増)。うち間違いなどの緊急性のない通報は9万2279件(同6997件減)だった。