代表取締役を自分に…小鹿野町が男性職員を懲戒免職 勝手に変更登記も「心の整理ついてない」動機語らず
2022/12/14/00:00
小鹿野町は13日、森真太郎町長の名義を使って株主総会議事録などの文書を偽造し、法務局に提出したとして、会計年度任用職員の50代男性を懲戒免職処分にした。
同町によると、男性は3月に地域プロジェクトマネジャーとして採用。約1年間、町職員として町有観光施設の経営改善に取り組み、実績が認められれば、「株式会社地域商社おがの」の代表取締役に就任する予定だった。
同地域商社は現在、森町長が代表取締役を務めているが、男性は6月ごろに、自身が同地域商社の取締役および代表取締役に就任した旨の登記をしようとくわだて、森町長の名義を使い、同商社の取締役および代表取締役辞任届や、臨時株主総会議事録を作成。さいたま地方法務局に提出し、行使した。
7月下旬に同地域商社宛てに、「変更登記が完了した」という内容の郵便物が司法書士から届いたため、町は小鹿野署などに相談。男性の行為が有印私文書偽造罪などに該当するとして、9月13日に同署に告発した。町によると、男性は「心の整理がついていない」として、動機は語っていないという。
森町長は「極めて遺憾であり、今後このような事態が発生することがないよう、より一層職員の服務規律の確保、綱紀粛正の徹底を図っていく」とコメントした。