埼玉新聞

 

9羽のウサギに願い込め 地元中学生が制作のジャンボ絵馬、川越八幡宮でお披露目 20年超続く伝統

  • 披露されたジャンボ絵馬と制作した市立川越第一中学校美術・文化総合部の生徒ら=22日、川越市南通町の川越八幡宮

    披露されたジャンボ絵馬と制作した市立川越第一中学校美術・文化総合部の生徒ら=22日、川越市南通町の川越八幡宮

  • 披露されたジャンボ絵馬と制作した市立川越第一中学校美術・文化総合部の生徒ら=22日、川越市南通町の川越八幡宮

 川越市立川越第一中学校(吉田基校長)の生徒たちが来年の干支(えと)のウサギを描いたジャンボ絵馬が完成し、川越市南通町の川越八幡宮で22日、お披露目式が行われた。絵馬は1年間、境内に飾られる。

 板をつなぎ合わせて作った縦2・7メートル、横3・6メートルの絵馬をデザインしたのは、美術・文化総合部の1、2年生部員26人。10月後半頃からアイデアを出し合い、卯(う)年にふさわしい図柄を決め、約1カ月を費やしてペンキで描いた。市内の名所として知られる伊佐沼を背景に、色とりどりのウサギ9羽がさまざまな表情を見せている。部長で2年生の田中弥里さん(14)は、「社会にはいろいろな人がいて良いという思いを込めた。生活や彩りが豊かな年になってほしい」と願った。

 同校の学区内にある川越八幡宮では、20年以上前から生徒たちに絵馬を制作してもらっている。禰宜(ねぎ)の榊原祥光さん(55)は「コロナ下で活動に制約も多いだろうが、頑張ってすてきな絵馬にしていただいた」と感謝した。

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