地下鉄7号延伸 「中間駅」周辺に歩行者優先エリア 車の通り抜け抑制も 来月、さいたま市が住民説明会
地下鉄7号線(埼玉高速鉄道線=SR)延伸事業で、さいたま市は21日、SR浦和美園駅と東武岩槻駅の中間駅まちづくり方針案を市議会地下鉄7号線延伸事業特別委員会に報告した。中間駅と目白大学さいたま岩槻キャンパス(岩槻区浮谷)を結ぶ歩行者専用道路と公園を整備し、歩行者を優先とするウォーカブルなエリアの創出などが柱となる。市は2023年1月、地元住民への説明会を開く。
市未来都市推進部によると、有識者会議が今年7月から計4回の会議を開き、中間駅まちづくり方針案を協議していた。中間駅周辺地区の将来像イメージは、豊かな自然環境を生かし、鉄道沿線の浦和美園、岩槻地区と連携しながら、多様なライフスタイルを尊重するなどとしている。
中間駅周辺を「住・遊・学・職」に分け、ゆとりある住環境、身近な生活施設、目白大との産学連携、緑を保存する土地利用、地区の特性を生かした産業の誘致を図る。交通ネットワークでは、地区外からの道路交通アクセスは、既存の県道から駅前広場への最短距離とし、地区内への通過交通をなるべく排除する。
ウォーカブルなエリアは、歩行者専用道路と隣接して公園を整備し、オープンスペースを確保する。小商いなどが可能なゆとり居住エリア、集合住宅エリアの低階層の商業利用、鉄道高架下の店舗利用などを検討する。担当者は同エリアについて、「地域の住民が集まってコミュニケーションを取り、イベントなどを開催しやすいような場所にしていきたい」としている。
市は1月に地下7延伸計画案の概要と中間駅まちづくり方針案を地域住民に説明し、広くアンケートを実施する。日程は岩槻駅自由通路で20日午後3~7時と21日午後1~5時、浦和美園駅自由通路で22日午後1~5時と23日午後3~7時、岩槻南部公民館で28日午後1~5時、目白大で26日に教員と学生を対象に説明会を開催する。