埼玉新聞

 

日本最大級のラベンダー園、嵐山にオープン 7月7日まで催し、摘み取り体験やB級グルメの模擬店も

  • 本格オープンした「千年の苑ラベンダー苑」内のフォトフレームで撮影する入園者=9日、嵐山町鎌形

  • ラベンダーの摘み取り体験をする入園者=9日、嵐山町鎌形

 日本最大級のラベンダー園とされる嵐山町鎌形の「千年の苑(その)ラベンダー苑」が、本格オープンした。9日、岩沢勝町長ら関係者が出席、オープニング式典が行われた。7月7日まで「ラベンダーまつり」が開かれ、摘み取り体験などが楽しめる。

 嵐山町は農業人口の減少や高齢化により、耕作放棄地の増加や農業の活性化が課題となっている。2016年から近くに嵐山渓谷や、旅行雑誌のアクセス数日本一のバーベキュー場がある南部地区の農地10・5ヘクタールを活用し、新たな観光農業の拠点として「千年の苑」づくり事業を進めてきた。

 昨年6月、約5・7ヘクタールに4万株のラベンダー(グロッソ、ロングホワイトの2種類)が植えられてプレオープン。約7万7千人が訪れた。今年は約8ヘクタールに約5万株が植えられ、日本最大級となった。将来的には10・5ヘクタール全体に植栽日本一を目指すという。

 期間中は、ラベンダーの摘み取り体験(300円)が毎日できるほか、ラベンダースティック教室(300円、火・木・土・日曜)も開かれる。地元のB級グルメなどの模擬店も出店する。

 この日、小雨の中で、ラベンダーの摘み取り体験をしていた都内の夫妻は「東京からも近いし、来て良かったです」と話していた。

 スタッフによると「ラベンダーは長い間、香りが楽しめる。花の見頃は(天候にもよるが)今週末ごろから」という。

 開園時間は午前9時~午後5時。見学料は大人500円、中学生以下は無料。

 問い合わせは、町農政課(電話0493・59・6671)へ。

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