埼玉新聞

 

客20万人!小江戸に新春告げる川越初大師にぎわう 名物だるま市も 露店は昨年の倍となる40店に

  • 露店の関係者と交渉しながらだるまを品定めする参拝客=3日、川越市小仙波町の喜多院

    露店の関係者と交渉しながらだるまを品定めする参拝客=3日、川越市小仙波町の喜多院

  • 露店の関係者と交渉しながらだるまを品定めする参拝客=3日、川越市小仙波町の喜多院

 小江戸に新春を告げる川越初大師が3日、川越市小仙波町の喜多院で行われ、縁起物のだるまを求める多くの参拝客らでにぎわった。

 初大師は比叡山延暦寺中興の祖として知られる平安時代の僧慈恵大師が1月3日に亡くなったことにちなみ、開かれている縁日。天台宗の古刹(こさつ)である喜多院境内には、名物のだるま市が軒を連ねる。

 新型コロナウイルス感染拡大のため2021年は中止されたが、22年は露店の間隔を空けるなど対策を講じて実施。主催する川越初大師協賛会によると、ほぼ例年並みに戻った今年は昨年の倍となる40店ほどのだるま市が立ち、2万人増の約20万人が訪れた。

 ただ、ロシアによるウクライナ侵攻の影響などで物価が上昇したあおりを受け、だるまも1割ほど値上げを強いられているという。3世代の家族6人で来た東松山市の会社員名倉諒さん(33)は「病気にかかることなく、家内安全で過ごしたい」と、新しいだるまに願いを託した。

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