サクラサケ! 新種「クマノザクラ」朝霞で植樹 関東以北の公共施設で初 関西の野生種、環境適応なるか
2023/01/09/00:00
朝霞市は、同市役所庁舎前の緑地「花の池テラス」に、関西地方で新たに発見されたサクラの野生種「クマノザクラ」の苗木2本を植樹した。市の都市緑化の推進などを相互協力する「みどり豊かなまちづくりのための包括連携協定」を締結した公益財団法人「都市緑化機構」(横張真理事長)が寄贈した。都市緑化の調査研究に貢献するとともに、市民らに多様な花木を観賞する環境を提供するのが狙い。
市によると、クマノザクラは2018年、奈良県と和歌山県、三重県にまたがる海岸線の急斜面から標高800メートル付近の尾根で自生しているのを国立研究開発法人「森林研究・整備機構森林総合研究所」の調査で確認された。ヤマザクラやミヤマザクラなど野生種のサクラとしては、100年ぶりの新発見だった。
樹高は林内で12~16メートル、単木で6~8メートル。葉の大きさは約8センチでソメイヨシノより小さく、花の色は白色から淡紅