「旧車」ターゲットの男女グループ逮捕、シルビアなど盗み続ける 逮捕しても、また繰り返すリーダー50歳
2023/01/13/00:00
スポーツカーを盗んだとして、県警捜査3課と行田、上尾、大宮署は12日までに、窃盗の疑いで、上尾市畔吉、自称自動車整備業の男(50)、さいたま市北区吉野町1丁目、男(47)=いずれも窃盗罪で起訴=ら20~50歳の男女計5人を逮捕した。
逮捕容疑は両容疑者は共謀の上、昨年3月27日午後9時~同28日午前6時半、久喜市の月決め駐車場から国産スポーツカー(200万円相当)などを窃取。さらに50歳男と他3人は共謀し、昨年10月7~11日、さいたま市西区の会社駐車場から国産スポーツカー(150万円相当)を盗んだ疑い。県警は共犯事件で捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
捜査3課によると、昨年3月から県内で旧車のスポーツカーが盗まれる事件が散発。7月に狭山市で起きた自動車盗で付近の防犯カメラから50歳男が浮上し、県警は11月15日に逮捕した。12月6日には3月に新潟県の会社駐車場で発生した自動車盗で50歳男、47歳男を逮捕。関連を調べていたところ、今回の2件の関与が分かった。盗んだスポーツカーは、県内の中古車修理販売店に売却していたとみられている。
50歳男らは主にシルビアなど旧車といわれるスポーツカーを狙っていた。車で複数人で現場に行き、施錠されている車のドアを針金のような工具でこじ開け、ドライバーでキーシリンダーを壊す手口でエンジンをかけて持ち去ったという。
県警によると、昨年1~12月に県内でスポーツカーが盗まれた被害は57件。うち10数件は50歳男を中心とする窃盗グループが関与しているとみて、県警は余罪を捜査している。