埼玉新聞

 

埼玉初の「常駐型救急ステーション」設置の済生会加須病院 県境接する栃木、群馬、茨城4市2町が視察

  • 救急ワークステーションを視察する関東どまんなかサミット会議の首長たち=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院(代表撮影)

    救急ワークステーションを視察する関東どまんなかサミット会議の首長たち=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院(代表撮影)

  • 出席した(左から)栗原実板倉町長、浅野正富小山市長、角田守良加須市長、針谷力古河市長、大川秀子栃木市長、真瀬宏子野木町長=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院

    出席した(左から)栗原実板倉町長、浅野正富小山市長、角田守良加須市長、針谷力古河市長、大川秀子栃木市長、真瀬宏子野木町長=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院

  • 救急ワークステーションを視察する関東どまんなかサミット会議の首長たち=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院(代表撮影)
  • 出席した(左から)栗原実板倉町長、浅野正富小山市長、角田守良加須市長、針谷力古河市長、大川秀子栃木市長、真瀬宏子野木町長=加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院

 加須市と県境の栃木県栃木市、小山市、野木町、群馬県板倉町、茨城県古河市の4市2町による関東どまんなかサミット会議が25日、加須市上高柳の埼玉県済生会加須病院で開かれた。高度医療を提供する同病院の紹介と県内初の常駐型救急ワークステーションの視察が目玉で、地域完結型医療の推進をうたった。

 同会議は、県境に位置する自治体同士が相互に協力して魅力ある圏域を形成するのが目的。7回目の今回は、針谷力古河市長、大川秀子栃木市長、浅野正富小山市長、角田守良加須市長、真瀬宏子野木町長、栗原実板倉町長と関係部局、病院関係者らが参加した。

 テーマは「つながる地域 医療のバトン」で、加須市が同病院を誘致した理由、地域完結型医療の実現に向けた取り組み事例を発表した。市は急性期疾患に対応する病院設備の必要性から同病院の誘致を行い、念願かなって昨年6月に同病院が開院した。病院には救急ワークステーションも併設してもらった。

 同病院の長原光院長は「済生会加須病院の役割は、高度医療の提供と地域医療の質向上による地域完結型医療の実現にある。手術支援ロボット・ダヴィンチやハイブリッド手術室を導入するなどしている。病床数は304床、常勤の医師は75人、診療科目は25科ある」などと話した。

 救急ワークステーションについては、埼玉東部消防組合消防局救急課の中村隆さんが「済生会加須病院は救急隊の“最後のとりで”として必要不可欠な施設。救急隊員が直接医師などから指導が得られる。多様な重症患者への初期対応が経験できるなどの効果がある。連携を深めていきたい」と強調した。

 同病院の開院で広がる四つのポイントとして、市は、高度医療の提供、市内医療機関との連携、3次救急医療への対応、救急ワークステーションを挙げている。

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