合意前に予算計上…新ごみ処理施設で久喜市 宮代町と協議中の負担金 「考え方に温度差」会見受け発覚
2023/02/11/00:00
新しく建設を進めるごみ処理施設をめぐり、久喜市は、新年度予算を修正すると発表した。市は宮代町との協議を進めている負担金について、合意を得ていない数字を計上したと説明している。
新年度予算は13日に開会する市議会で提案するもの。議会に先立ち6日に行われた記者会見で内容が発表された。
新ごみ処理施設は建設工事とその後の運営費で約420億円の事業。新年度から着工、2027年の完成を目指す。現在、久喜宮代衛生組合が同市と同町のごみ処理を進めており、新ごみ処理施設完成に向け、双方の費用負担について協議を進めていた。
市は新年度当初予算の中で、ごみ処理施設推進事業として約13億9759万円を計上。宮代町の負担金として1億1907万5千円を組み込んでいた。一方、会見の中で市は「(宮代町との協議は)まだ協議中。やりとりが難しい状況。久喜市独自の事業があり、(宮代町との)考え方に温度差がある」などと話していた。
市は会見を受け、協議が進んでいない中で、負担金が予算に計上されていたことに気付いた。市は「市の失念により、そのまま計上してしまった」と説明。負担金を削除し、財政調整基金繰入金から同額を追加する修正をかけ、議会に提案するとしている。