大勢の参拝客にぎわう 秩父で虚空蔵尊縁日、縁起物の「お宝」売る露店並ぶ 威勢いい露天商が掛け声
2019/01/13/00:00
小正月に行われる恒例の縁日として知られる「虚空蔵尊縁日」が12日、秩父市大宮の虚空蔵禅寺で始まった。13日まで。
秩父十三仏の一つでもある虚空蔵尊は丑(うし)・寅(とら)年生まれの人の守り本尊。古くから養蚕の神様として信仰されてきたが、近年は養蚕農家が減少したため、商売繁盛や学業成就などを祈願する参拝客が多いという。
国道140号から同寺の境内までの約400メートルに、縁起物の装飾飾り「お宝」やだるまを売る露店が並んだ。露天商によると、お宝は3千円、だるまは2千~3千円前後が売れ筋。なじみの客が毎年同じ露店で買うことが多い。御利益を求める大勢の参拝客でにぎわいを見せ、威勢のいい露天商が掛け声を飛ばした。
小学6年生の孫娘と一緒に参拝し、お宝やだるまを購入した同市近戸町の岡田美知子さん(68)は「今年1年、家族が健康で過ごせれば」と話していた。