ヤオコー川越今福店オープン 8月末からネットスーパーも 初年度売り上げ17億円狙う
2019/06/19/00:00
食品スーパーのヤオコー(川越市)は18日、同市今福に「川越今福店」を開店した。県内では87店、同市内では6店目となる。新店周辺で生産された野菜を多くそろえたり、持ち家の一戸建て比率が高く子育て層も多いことを踏まえ、夕方以降に出来たて総菜などの充実を図る。顧客参加型の料理講座の開催や、ネットスーパー事業も導入し、サービスや利便性の向上に努めつつ、顧客の囲い込みを推進。年間売り上げは初年度で17億円を目指す。
新店は県道6号と8号が交わる今福交差点近くで、売り場面積は約1818平方メートル。駐車場は150台分を確保した。主要ターゲットは周辺に多い40代と60代、1キロ圏に多い10代や3~4人世帯。近隣に競合が少なく、5キロ圏内は人口と世帯が増加しており、広域での集客も見込む。
品ぞろえは約1万2800点で、うち生鮮は約1180点。新店近くの農業生産法人「@FARM(アットファーム)」(同市)で生産したトマトなど地元産野菜を取り入れ、地産地消を推進する。
買い物時間が確保できない消費者の取り込みへ、同社の店舗では5店目となるネットスーパー事業を8月末から始める。配送対象は半径約2キロ圏内の約4万人で、パソコンやスマートフォンで注文後、最短4時間で配達。サービスを充実させ、実店舗への集客にもつなげる。
料理メニュー提案強化に向け、同社では2店目となる顧客参加型料理講座「Enjoyヤオコーキッチン」を、店内のカフェコーナーで8月上旬から始める。参加料は各回500円程度で講師役は同社の本部スタッフ。月2回程度開く。商品知識や調理など食に関する悩み解消に努め、顧客満足度を高める。