埼玉新聞

 

<高校野球>花咲徳栄―東農大三ゾーンの見どころ 実力の花咲徳栄、課題は 東農大三と準々決勝なるか

  • 対戦相手が決まり、気合が入るA、Bシードの主将たち。(左から)春日部共栄・石崎聖太郎、東農大三・加納陸、山村学園・坂上翔悟、浦和実・三田隼輔=19日午後、さいたま市民会館おおみや

 第101回全国高校野球選手権埼玉大会の組み合わせ抽選会が19日、さいたま市大宮区のさいたま市民会館おおみやで行われ、出場152チーム(163校)の対戦カードが別表の通りに決定した。新調された優勝旗と令和元年の夏の王者を争う。

 2回戦から登場するシード勢の初戦は、Aシード春日部共栄が所沢、同じくAシード浦和実が本庄、Bシード山村学園が蓮田松韻、同じくBシード東農大三が本庄東と、それぞれ顔を合わせる。Cシード花咲徳栄は杉戸農の挑戦を受ける。34年ぶりのノーシードとなった浦和学院は初戦の2回戦で東野と戦う。

 総合力では秋春王者の春日部共栄がやや上だが、浦和実、山村学園、東農大三、昌平など投手力の充実したシード校や、打力では頭一つ抜けている花咲徳栄、ノーシードとはいえ、昨夏の甲子園8強のメンバーが多数残る浦和学院など実力校がひしめく今大会を展望する。

■花咲徳栄―東農大三ゾーン

 昨夏の北埼玉大会王者・花咲徳栄が最も実力を備えている。橋本吏、韮沢、井上、羽佐田ら昨夏の甲子園メンバーで組む上位打線は破壊力抜群。課題は投手力の整備か。春季県大会で敗れた東農大三との再戦が見込まれる準々決勝がヤマ場。

 東農大三はエース右腕飯島の出来が鍵を握る。初戦の本庄東や、5回戦で当たることになりそうな白岡―叡明の勝者など厳しい試合も予想されるが、飯島の余力を残して花咲徳栄との準々決勝まで勝ち上がれるかがポイントになるだろう。

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